初心者の方はテニスボールをどうやって選べば良いのか分からないという人も多いと思います。使用目的に合わせてテニスボールを選ばないと、上達が遅くなったり、頻繁にテニスボールを買い替えないといけません。

本記事ではテニスボールの基礎知識から、テニスボールの選び方まで詳しく解説します。本記事を最後まで読めば、コスパ良くテニスボールを買う方法が分かるのはもちろん、目的に合ったテニスボールを選ぶことができるので、上達スピードがUPするはずです。

硬式テニスボールの基礎知識 

まず硬式テニスボールは「プレッシャーボール」と「ノンプレッシャーボール」の2種類に分かれます。目的に合わせて使用球を選びましょう。大まかな違いは以下の表の通りです。

プレッシャーボールノンプレッシャーボール
打感柔らかい&軽い硬い&重い
耐久性早く消耗しやすい長く使用可能
使用用途練習/試合用練習用
価格ノンプレッシャーボールより高いプレッシャーボールより安い
販売方法缶に密封袋売り※空気に触れてもOK

ではそれぞれのボールの違いについて詳しく解説していきます。

プレッシャーボールとは

プレッシャーボールは「公認大会で使用される」「空気が抜けるのが早い」「柔らかくて軽い」という3つの特徴があります。

「プレッシャーボール」は日頃の練習や、テニス大会で使用されます。ラケットで打った時の打感は柔らかくて軽いため、ボールが遠くまで飛びやすい特徴があります。

しかし、密封された缶を開けた瞬間から劣化が始まるため、使用期間・練習頻度によって消耗しやすくなります。テニスクラブでは1〜2ヶ月、高校の部活動では、3ヶ月〜4ヶ月で買い換えることが多いです。

ウインブルドンなどプロが参加する公認大会はもちろん、国内のテニスクラブで開催される初心者向けの大会でも「プレッシャーボール」が使用されます。そのため、試合に参加する可能性がある方は「プレッシャーボール」を使用した方が良いでしょう。

また試合形式の練習をする際は、新しいテニスボールを缶から出して使用することで、試合慣れすることが出来ます。

 ノンプレッシャーボールとは 

ノンプレッシャーボールは「長く使用できる」「主に練習で使用される」「打感が硬くて重い」という3つの特徴があります。

「ノンプレッシャーボール」は大会や試合で使われることはなく、日頃の練習で使われます。プレッシャーボールと比べると、打感は硬くて重く、ボールが遠くへ飛びにくい特徴があります。

ゴムの力でボールを弾ませているため、空気圧は関係なく、ボール自体が劣化するまで長期間使用することが出来ます。試合球ではないため練習専用になりますが、1〜2年継続して使用可能です。

まずはテニスに慣れたい初心者の方や、ボールを頻繁に購入出来ない高校の部活動・大学のサークル活動で使用するのに最適です。

キッズ用のテニスボールとの違いは?

初心者の子どもが硬式テニスボールを使用すると、上手くコントロール出来ずにテニスを楽しむことが難しくなります。  そのため、身長やパワーに合ったボールを選ぶと良いでしょう。

キッズ用テニスボールには主に4種類あります。

  • スポンジボール:幼児や超初心者が対象
  • レッドボール:3〜8歳が対象
  • オレンジボール:7〜11才が対象
  • グリーンボール:8歳以上が対象

対象年齢が高くなるにつれてボールが硬くなるため、体格や年齢に合わせて「スポンジボール」→「レッドボール」の順に使用していきましょう。

ここでは大まかに、一般用ボールとキッズ用ボールの違いである「安全性」「耐久性」「ボールの飛びやすさ」について解説していきます。

安全性

まず1つ目の違いは「安全性」です。キッズ用ボールは柔らかいことに加え、強く打ってもあまりボールにスピードが出ないため、顔面や体に当たっても痛くありません。

小さい子どもと一緒にテニスを楽しみたいご家庭や、テニスを初めて間もない初心者の方はキッズ用ボールを使うのが良いでしょう。テニススクールでも練習のためにキッズ用ボールを使うことがあります。

耐久性が段違い

2つ目の違いは「耐久性」です。一般用のボールと比較すると、とても長い期間使用することが出来ます。一般用のボールは空気が徐々に抜けていきますが、そもそもキッズボールにはあまり空気が入っていません。

空気がパンパンの状態で密封された一般用ボールは短期間で消耗しますが、キッズ用ボールは半年〜1年以上使用することが可能になります。

ボールの飛びやすさ 

3つ目の違いは「ボールの飛びやすさ」です。キッズ用ボールはあまり空気が入っていないため、大人がハードヒットしてもスピードが出ません。ゆっくりボールが飛んでいくので子どもや初心者の練習に最適です。

テニスボールの選び方

テニスボールは「耐久性」「コスパ」「使用用途」の目的にあわせて選びましょう。

それぞれの目的について解説していきます。

耐久性

まず1つ目は「耐久性」です。練習用としてテニスボールを長く使用したいなら「ノンプレッシャーボール」を、試合を意識した練習がしたいなら「プレッシャーボール」を使用すると良いでしょう。

プレッシャーボールの消耗が気になる場合は、ノンプレッシャーボールを練習前半(球出し練習)に使用し、プレッシャーボールを練習後半(ラリー練習、試合形式)に使用することもできます。

コスパ

2つ目の選び方は「コスパ」です。テニスボールは消耗品なので、頻繁に買い替えたら高額になってしまいます。初心者は価格がリーズナブルな「ノンプレッシャーボール」を多めに利用すると良いでしょう。中級者以上の方は「プレッシャーボール」を安く購入するのがおすすめです。

練習用か試合用か

3つ目の選び方は、ボールの使用目的を「練習用or試合用」に決めて選ぶということです。

初心者は多くのボールを使用する必要があるため「ノンプレッシャーボール」を多めに使用し、中級者以上は主に「プレッシャーボール」を使用すると良いでしょう。

以下の表も参考にして、使用するボールを選びましょう。

【レベル別おすすめボール】

使用者主な使用目的プレッシャーボールノンプレッシャーボール
初心者球出し練習
中級者ラリー練習
上級者試合形式の練習

テニスボールを買うおすすめの方法3選

テニスボールを買うおすすめの方法は主に3つあります。店員さんに相談したい方は「テニスショップ」、新品のボールを安く大量に購入したい方は「ネットでの購入」、価格交渉して最安値で購入したい方は「フリマアプリ」での購入がおすすめです。

テニスショップ

テニスボールを買うおすすめの方法1つ目は「テニスショップ」での購入です。

実際に商品の缶を手に取って確認したり、店員さんにボールの性能について詳しく質問できるのが大きなメリットです。ただ、ネットやフリマアプリで購入するよりも価格が高いため、安心してテニスボールを購入したい方におすすめの方法です。

ネット

テニスボールを買うおすすめの方法2つ目は「ネット」で購入することです。

ネットだとテニスボールを箱買いできるため、安く大量に手に入れることが出来ます。さらに「Amazon」や「楽天」などのネットではポイントが貯まります。送料が無料になるのでネット購入は「Amazon」がおすすめです。

フリマアプリ

テニスボールを購入するおすすめの方法3つ目は「フリマアプリ」での購入です。

フリマアプリでは出品者に対して値下げ交渉ができるため、「Amazon」などのネットで購入する場合よりも安く買える場合があります。ただ、アプリに対して仲介手数料を払う必要があることを注意しましょう。

テニスボールの寿命と捨て方

テニスボールは消耗品のため、ずっと使い続けるのではなく、必要に応じて買い換えるようにしましょう。

寿命の過ぎたテニスボールを使用し続けていると、怪我の原因にもなります。

この章ではテニスボールの寿命と捨て方について解説していきます。

テニスボールの寿命

プレッシャーボールは2〜3ヶ月、ノンプレッシャーボールは1年〜2年が寿命です。使用頻度にもよりますが、以下の状態が見られたら購入を検討しましょう。

・ボールを打ってもあまり跳ねない時

・ボールを手に持って中心を押すと簡単に凹む時

・スピンやスライスなどの回転がかからない時

空気が抜けている状態のテニスボールを使って練習すると、必要以上のパワーが入るため腕を痛めてしまう可能性がありますので気をつけましょう。

テニスボールの捨て方

テニスボールは地域によって廃棄の仕方が異なります。「燃やすごみ」または「プラゴミ」となるのか住んでいる地域の情報を確認してから捨てましょう。

捨てても良いボールをカッターで少し切り目を入れることで、椅子の脚部分につけるクッションにもなります。学校で使用する場合は活用することを検討してみてください。

まとめ:テニスボールは目的に合わせて最適な物を使おう!

テニスボールは目的に合わせて使用することで、より早く上達します。

本記事でご紹介した以下の内容をチェックしてどのボールを購入するのか考えてみましょう。

【テニスボールを購入するための3ステップ】

①誰がテニスボールを使うのか考える(大人or子ども)

②テニスボールを使う目的を決める(練習or試合)

③テニスボールの購入方法を選ぶ(テニスショップorネットorフリマアプリ)

どんなシーンでテニスボールが必要なのかを考えることからまず始めてみましょう。

また怪我を避けるためにも寿命の過ぎたテニスボールはしっかりと地域のルールに従って廃棄するようにしましょう。

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投稿者について

テニス歴 35年
テニスで単身アメリカへ。
テニスコーチを経て、テニスオタクと化す。

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